この瓶のラベルは、簡単に剥がすことができるので好きだ。我が家は家族全員でコーヒーをよく飲むので、簡単に飲むことができるこのタイプの大瓶が常時台所に置いてある。

夕食後はドリップコーヒーを飲むことが多い。おいしい淹れ方は、ペーパーフィルターの目をつまらせないくらいの細かさに豆を挽き、人数分入れたらまずは少量のお湯をソロソロと注ぐ。コーヒーがふわりと膨張するのを見て少しだけ待つ。次に、人数分の全部のお湯を「の」の字を書きながら同じスピードで回し入れる。このとき最後まで手を止めてはいけない。この行程のどこかがちょっと違うと味がまったく変わってくるという。

ある喫茶店のマスターが「コーヒーと対話する。」と言っていた。なるほど、わかる気がする。いや、そんなに簡単にわかっちゃいけないのかもしれないけど。

ご利用者でコーヒーが好きで一日に何杯も飲む方がいる。その都度砂糖を多く入れるので、介護スタッフはカフェインと糖分の摂り過ぎを心配する。90歳を超えても元気なその方の生活習慣をどう見るか。糖分制限はなく、睡眠にも支障は出ていない。今日もコーヒータイムを楽しんでおられる。

介護保険の手続きで何度も足を運んだご利用者の自宅で、全て手続き完了したとき、その方が私にコーヒーを淹れてくれたことがあった。カチャカチャと音を立て、ぎこちなくカップソーサーを手にして歩いてきてくれた。砂糖もミルクも最初から入っていて、カップにスプーンが差し込んである。確かご家族はコーヒーを飲まないと聞いていたから、他人のためにコーヒーを淹れるのは久しぶりだったに違いない。ご本人も周りのご家族も笑っていた。「ありがとうございます。」と言って、いただいた。甘いコーヒーだった。そのコーヒーと、その方の弾けるような笑顔が今でも頭から離れずにある。

インスタントのコーヒーは新しく瓶を開封したときの香りが最高だ。ドリップコーヒーを儀式めいてじっくり淹れるか、手軽に粉をお湯に溶かして飲むか。その日の気分で選び、違う味を発見しよう。
コンビニで挽きたてのコーヒーを買って車の中で飲んだら、次に車に乗った時にまだ香りが残っていて幸せな気分になった数日前。邪道と言われようがココナッツサブレを少しだけコーヒーに浸して食べる美味しさ。コーヒーと紅茶をブレンドしたペットボトルが意外とイケること。コーヒーというワードで検索される私の中の雑感。

チョコレートとの相性も抜群である。明日はバレンタインデー。
全ての人に愛を。

 

(投稿者@PAO)