テーブルの上にみかんと甘納豆。

みかんを先に食べたほうが、両方美味しく食べられることは知っていた。

どうしてだろう。

甘納豆の方がみかんより甘いから。
「甘い」ってなんだろう。
糖度、というのを調べてみた。
10月出荷の「極早生品種」のみかんの平均糖度は10度。
甘納豆の糖度がよくわからなかったけど、14度以上はある様子。
「甘納豆は砂糖のかたまりのようだもの。」なんて思ってみる。

甘納豆を先に食べて、後からみかんを食べると
みかんがものすごく酸っぱく感じる。
ここで、みかんに問われる気がする。

「一年ぶりにお会いしましたね。今は青い服を着ていますが、だんだん黄色くなって、、、そうですね、お正月の頃には濃い橙色になるでしょう。甘みも増してきますよ!」

子ども達が小さかった頃、運動会の校庭で家族で広げたお弁当と一緒にあったみかん。ちょっと酸っぱいけど、みずみずしくフレッシュだった。店先に青切りみかんが並べられるのを見ると、秋が来たなあとしみじみしてしまうのだ。

甘納豆が「私だって甘さだけではないですよ。」と主張する。
「疲れた時に、濃い目に入れた緑茶と食べてごらんなさい。」
甘納豆は職人さんが手をかけてつくる芸術作品なのだと胸を張る。

ここに食べ物があるとして。
いつ、どこで、誰と、どのように食べるか。それだけを食べるのか、何かと一緒に食べるのか。考えてみると、生活の質が変わる気がする。そして、そんなことをあれこれ思いめぐらすこと自体が楽しい時間となる。

投稿者@PAO