10年ぶりぐらいに雪国の冬で年を越す。
一面の雪景色は、きれいで神秘的で夜の暗さに薄明かりをともしてくれる。
深々と降り積もる雪はやさしくもあるが、厳しさと怖さも合わせもつ。

ここで暮らすには、雪と上手に付き合うことになり、 遠くの記憶にある想像では追いつかなかった。
暮れになると届く母の味は、あたりまえのようで、 こんなに大変な事だと想像できなかった。
毎年恒例のような支度をひとりでやりつつ、 どうやればいいのか尋ねようとして振り返ってみるが応えてはくれない。
実家に帰れば必ずいてくれる絶対的な安心できていたのは、ついこの間まで…
何もできなかった私は、最期の時まで手をつないでいた。

手をつないでいなかったらわからなかったこと…
手をつないでいなかったらよかったこと…
母はどっちがよかったのだろう…

母が逝ってしまってちょうど今日が百か日
母が春のうちにつけておいてくれた山菜や古漬けから 不思議な想いに包まれ

「歯をくいしばって一生けんめい働きなさい。」
遠くから母の声が聴こえてきそうな気がする。

(投稿者@安定の不安定)