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ショートストーリー

ショートストーリー~「裏方」~

私達は表立ってはいけない職業。 なぜなら主役は新郎新婦だから。 初めて司会を担当した日。 たぶん誰よりも緊張していたのは 私だったと思う。 名前を間違っちゃいけない 打ち合わせ通りにやらなきゃ 声はしっかり出さないと… …

ショートストーリー~「ロープ」~

父は仕事柄、ロープの結び方を 何通りも知っていた。 子供の頃に教えてもらった記憶はあるが、 覚えることはできなかった。 先日、郊外を車で走っていると 1台の軽トラが路肩でとまり 男性が手をあげていた。 聞くとガス欠したら …

ショートストーリー~「動物園」~

そこは楽しい場所であり 同時に怖い場所でもあった。 小さな動物たちはとても可愛く、 鳴き声を真似して気を引こうとしていたが、 大きな動物はテレビで観るのとは違い その迫力に圧倒され、怖さを感じていた。 しかしそれは嫌いに …

ショートストーリー~「ツリー」~

いつもこの季節は みんな笑顔に感じられた。 今まではそれを恨めしく眺めていた。 もちろん、ひがみ根性であることも 自分で分かっていた。 しかし今年は違う。 私も笑顔になっている。 電飾がついた大きなツリー。 うつむいて通 …

ショートストーリー~「パーマネント」~

あまりオシャレに気を使うほうではないが 高校生の時にパーマをかけたことがある。 特に理由というものはない。 友達が可愛くしていても気にならない。 どちらかと言うと「朝が楽かな?」 くらいの気持ちだった。 美容室に行くと …

ショートストーリー~「電報」~

都会で暮らしてみたかった。 それが大学に入った理由だ。 もちろん、勉強したいこともあり 就職にも有利かなという思いもあった。 しかし農家の長男である僕は、 跡を継ぐという宿命を背負って生まれた、 と言っても過言ではないだ …

ショートストーリー~「初節句」~

目に入れても痛くないほど… という例えのように 孫はかわいいものだ。 特に、会う人会う人が 「あらぁ、じいちゃんに似てるわねぇ。」 と言っているのを聞くと なぜだか嬉しくなってしまう。 初節句は数か月後。 こちらも“じぃ …

ショートストーリー~「腕時計」~

11歳の誕生日、 親からのプレゼントは腕時計だった。 初めて自分の腕時計を手にした僕は、 少し大人になったような気がした。 黒い革のバンドに丸い緑色の文字盤。 それこそ、時が経つのも忘れるほど眺めていた。 普段、学校へは …

ショートストーリー~「在る」~

一本の松があった。 それまで気にすることはなかったが、 ある日を境にその存在は 私の中で大きな意味を 持つようになった。 何十年もの間、 自然の脅威にさらされながらも 深く強く根を張り その場所に在り続けている。 大きな …

ショートストーリー~「替え歌」~

子供の頃は童謡や歌謡曲を よく替え歌にして歌っていた。 今思えば とてもつまらない歌詞なのだが、 なぜか当時はそれだけで 時間がつぶせるほど 盛り上がっていた。 時にはきつい表現も 入っていたりするが、 それも子供ならで …

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