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ショートストーリー

ショートストーリー~「覚知」~

派遣先の大きなビルで 清掃の仕事をしている。 いくつもの会社があるため 様々な人が出入りしている。 ほとんどの人は 私達のことを気にもせず 通り過ぎて行く。 しかし、 時々声を掛けられることがある。 「ごくろうさま」 「 …

ショートストーリー~「花火」~

夏の楽しみのひとつが花火だった。 花火大会の大きなものや どこかに飛んでいく花火ではなく、 手に持って眺める花火が好きだった。   夏休みに祖母の家に遊びに行くと、 いつも手に持つ花火を用意していてくれた。 そ …

ショートストーリー~「出身」~

父はいわゆる転勤族だった。 おかげで子供の時から各地に移り住み、 いつも転校生である自分が 当たり前となっていた。 高校に入ってからは 将来を思ってくれてのことか、 単身赴任するようになった。 大学は、今まで住んだことが …

ショートストーリー~「探し物」~

祖父が他界してから 祖母ひとりでは寂しいだろうと 娘である私の母が 動物をプレゼントしようと思い付いた。 叔父(母の兄)に相談したところ 話し相手になってくれると 寂しくないのではないか、 ということになり 九官鳥をプレ …

ショートストーリー~「ヒーロー」~

小学生の時、 私のヒーローは同級生ではなく 用務員のおじさんだった。 あまりしゃべらないが いつも笑顔で挨拶をしてくれる。 学校で飼っていた動物の世話は 生徒たちが交代でしていたが、 エサの準備や掃除などは 全部おじさん …

ショートストーリー~「手品」~

部長の隠し芸は手品である。 いつも宴会などで披露するのだが ネタがバレバレなのだ。 「赤い玉が2つあります。」 と言いながら、3つ目が 指の間から見えている。 そんなのはまだ可愛いほうで 前回は100円玉を千円札に変えよ …

ショートストーリー~「景品」~

職場の歓迎会があった。 新入社員は緊張の面持ちで 挨拶をしていたが、 周りの先輩職員にイジられ それはそれで盛り上がっていた。 しかし、大人しいというか ノリが悪いというか 静かに人の話しを聞いているだけで 積極的に輪に …

ショートストーリー~「参加賞」~

運動会で親子競技がある。 「かっこ悪いところは見せられないから」 と、子供に向けてなのか 観客に向けてなのか分からないが 夫がトレーニングを始めた。 仕事から帰ってくると 一人で外に出て行く。 特に何かを頼んでくることも …

ショートストーリー~「レコード」~

針を降ろす時の緊張感 時々発するノイズ 今はもう見かける事さえ なくなってしまったが レコードをかけていた頃は じっくりと 音楽を聴いていたように思う。 もちろん、 振動を与えると針がとぶので ゆっくりしか動けなかったが …

ショートストーリー~「駅前」~

小学生だった頃はお店が多く、 人通りも多かった駅前の商店街。 今は過疎化で シャッター街と化している。 先日図書館で、 この町の歴史を編纂した 資料を目にした。 農業と林業が主産業であるが、 戦後の復興で木材需要が高くな …

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