「飛ぶ」と「跳ぶ」

前後の文脈を考えず、「とぶ」という文字を見た時、パッと思いつくのはどの漢字でしょうか?

飛ぶ?

跳ぶ?

翔ぶ?

「飛ぶ」は空中を移動すること、空中に舞い上がること。英語だとFly

「跳ぶ」は、弾みをつけてジャンプすること。英語だとJump

「翔ぶ」は文学的な表現であり、「とぶ777という言葉に特別な情感を込めたい時に使用。

だいたいこんな感じでしょうか。

どれも前向きな意味として使われることが多いのかなという印象です。「飛躍の年に…」などは年始の挨拶でもよく見かける文の1つだと思います。

話は変わりますが、バンジージャンプの説明には「飛ぶ」の漢字が使われています。この記事の冒頭でも触れましたが、「飛ぶ」だと「Fly」なんですよね。バンジーフライ。

これは個人の主観ですが、バンジージャンプって空中の時間より、ジャンプ台からとび出す瞬間が1番怖いんですよね。倒れるようにとび出す人もいますが、大抵の人は膝を曲げ、伸ばすと同時に台を蹴り出す。つまり「跳ぶ」瞬間ですね。私にとってバンジーは「跳ぶ」ものなのです。あとは怖くありません。

これが実は何事にも当てはまることで、「やったことないこと」「新しいこと」への不安は大きくて。1歩踏み出してしまえばなんてことないのに…というのがこれまでもたくさんありました。

まずは跳んでみる。同じ場所に着地してもいい。

これからもそんな気持ちで跳んだり飛んだりしながら、少しずつでも前に進んでいくのだと思います。

今の自分には、どの「とぶ」が必要なのか、考えてみるのも面白いですね。

ちなみに、余談ですが最近では

“精神が跳んでしまいそうなほど美味しい”

という意味で「飛ぶぞ」なんて言い方もするそうです。

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投稿者:辛酸

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