Q:カテゴリー思考(2)~情報の整理
情報を偏りなく、漏れのないように集める、ということは、情報量が多くなったり、重なり合ったりしている可能性があります。
ケアマネジャーは、生活全体を見て、課題を明らかにするというミッションを持ってます。そのため、情報収集したものから、今、何をアセスメントしたいのかによって、得られた情報から必要な情報を抜き取り、整理する必要があるように思います。
ケアマネジャーは、運営基準上、厚労省が示した「標準課題分析項目」にそった、最低限の情報収集は行わなくてはいけません。しかし、その中にも、
・過去/現在/未来
・本人/家族/近隣等
・主観的事実/客観的事実
などなど、さまざまな項目や条件にそって、分類し直すことができます。
情報収集から分析へ。
でもその前に、情報整理のためのフレームを、自分の引き出しにそろえてみてはどうでしょうか。そのフレームによって、見える風景も変わるかもしれません。
このHPのトップにある「様式ダウンロード」からは、「事例検討シート」や「事例検討AC構想シート」を利用することができます。
他にも、
ジェノグラム
エコマップ
ABC理論(奥川幸子先生)
FKモデル(福山和女先生)
マトリックス方式(故 野中猛先生) などなど、いろいろなものがあります。
そして個人的見解ですが、アローチャートを描くのに、最も親和性の高いものは、ICFだと思います。
情報を整理する、ということは、せっかく苦労して集めた情報から、不必要な情報をそぎ落とすという、ケアマネジャーにとっては、アンビバレントな作業なのかもしれませんね。
(投稿 @あろま)