地域のなかで【22】
昨年、訪問リハビリテーションの研修会で、地域包括ケアシステムのなかでのリハビリテーションという内容の講演をおこなった。早いもので、一年が経とうとしている。
その縁もあって、「地域リハビリテーション」(三輪書店)という月刊誌に寄稿する機会をいただいた。
今月末が原稿の締切りであり、ブログを書く時間があるならそっちを書け!とも思うのでもあるが、頭のリフレッシュのためだと言い聞かせている。
皆さんの地域のなかで、リハビリテーションはどのように展開されているのだろうか?
中山間地域も多い私の県では、必要性がありながらもリハビリテーションが提供できない地域がある。
事業所自体が存在しない、距離の問題もあり送迎や訪問に行くことができないなど理由はいろいろとある。
これはまさに地域課題として改善されなければならない問題であろう。
介護保険制度のなかでは、通所リハビリテーションや訪問リハビリテーション(訪問看護含む)をケアプランに位置付ける場合、主治医の意見を聴取する必要がある。
介護支援専門員の法定研修のなかでも、主治医との連携において「敷居が高い」という声を耳にする。
何をもって「敷居が高い」としているのか、私はピンとこないわけであるが、どうだろう。
……ケアプランを主治医に渡していない。
そのような声もあったなぁ。
敷居を高くしているのは誰なのか?に、気がつかなければならないだろう。
都道府県介護支援専門員協会や圏域の介護支援専門員協会では、主治医との連携票や連絡票というものを、協会と医師会が連携をとって作成している地域もある。
そのような環境が整っているにもかかわらず、そのことを知らない介護支援専門員もいた。
リハビリテーションの知識や支援内容については、やはり主治医やセラピストと言った専門職からの助言は必要不可欠であるし、私自身も十分に専門的な知識があるとは思っていない。
前述の地域課題は別として、「敷居が高い」「自身がない」などの理由で介護支援専門員と主治医との連携がとれず、リハビリテーションをケアプランに位置付けられないために、必要なサービスが提供されないのは問題であろう。
リハビリテーションが適切に位置付けられ、展開されることは介護保険において重要であり、給付費の適正化にもつながることだと思う。
皆さんの周りにはいないだろうか。
日常の業務に追われるなかで、ついつい苦手なものから目を背けてしまい、本来求められている医療との連携部分から逃げてしまっている介護支援専門員はいないだろうか。
地域のなかで、リハビリテーションが的確に展開されていくことを望んでいるし、そのような地域が増えることを期待している。
我が県はどうだろうか…まだまだ弱いなぁ。
ここを改善していくのも地域課題だろうし、私の仕事上での課題でもあるなぁ。
広報部@若頭