枠組みの哲学
「枠組み」というものは、『引き出し』に例えると分かりやすいだろう。
人は、経験上得た知識や知恵を、分類して保持しているとする(本当にそうなのか分からない)。
必要に応じて、入れている『引き出し』を見つけ、そこからさらに必要な情報を取り出して活用する。
この能力も、「記憶」の力の一部であると言われる。
分類して保持しているので、「分類思考」なのかと言うと、そうでもないかもしれない。
得た情報を『引き出し』に収納する時、どうにもピッタリする『引き出し』が見つからない時がある。
実は、その時が成長する瞬間なのである。
仕方がないので、新しい『引き出し』を増設しようとする。
しかし、先輩の『引き出し』からクレームが入る。
「その情報は、私の守備範囲の情報だから、私のところに収納すべきだよ」と。
このクレームによって、人は成長するのである。
どこからもクレームが出ないようにするには…と考え、
『引き出し』に貼ったラベルを全て見直し、収納している情報の移動を迫られることにもなる。
その場合、「関連づけ思考」を起動させなければならないことになる。
人は、「関連づけ思考」によってステップアップしていくのかもしれない。