「いつものオラ」
各地で発生した豪雨による災害で、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。
(アローチャート研究会)
アニメ「クレヨンしんちゃん」の、野原しんのすけの声を担当していた声優さんが交代した。1992年から26年3ヶ月の間、お茶の間に元気な声を届けていた矢島晶子さんの放送最終日。しんちゃんを観て育った娘と一緒に、最後の話を観た。
それは6月29日。「野原家プリンウォーズだゾ」「防衛隊の会議だゾ」の2本の後、約30秒ほどのショートムービーが流れた。タイトルは「いつものオラだぞ」。
幼稚園のバスに乗り損ねて、母親みさえの自転車に乗せてもらって登園するオラ。
チョコビをほおばるオラ。
テレビでアクション仮面を観るオラ。
友達の風間くんの耳に息を吹きかけてゾゾっとさせるオラ。
家族4人で笑いながら食卓を囲むオラ。
最後のセリフは、、、
「あーオラ毎日が楽しい。」
番組終了後、ツイッターにファンから「感動した」「号泣した」等多くの反響が寄せられたという。
私も「深い、、、。」とうなっていた。将来、自分の子どもがこんなセリフをつぶやいてくれたら、最高に幸せに違いないと思った。そう、将来。
しんのすけは5歳。
はて。笑顔で楽しげに生活している子はたくさんいるが、「毎日が楽しい。」とはっきり言語化できる5歳児を見たことがない。「今日は楽しかった。」なら聞いたことがあるが。
ファンはしんちゃんの言葉に、矢島さんを重ね合わせたのではないだろうか。そして、自分達の26年間を。振り返ると、毎日が楽しかった。しんちゃんを観ていた10年前。そして20年前。
当たり前すぎて意識していなかった感情に気づかされる。
今、このときだって楽しいはずだと。
(投稿者@PAO)