生き方が下手くそな私は仕事と家事育児に終われ、本当に不器用な母親だった。

年子の娘二人と3つ離れた末っ子の息子・・・分け隔てなく接しているつもりでも、

実家の母からは「ちゃんと一人一人を見つめてやりなさい」とよく叱られた。

 

次女は病弱で、月に一度は熱発し私たちを慌てさせた。

彼女が大病で入院した折、夫に2人の子守りを託し次女に付き添った。

ふたりきりの病室のベッドで私の胸に抱かれた次女は、

腕の中で「てぃあわて~~~、てぃあわて~~~」と繰り返した。

齢5歳の娘の『幸せ』は実にささやかで胸を締め付けられた。

愛し我が娘をより一層ぎゅ~っと抱きしめながら、

この子を『幸せ』にするのが母の務めなのだと心に誓った。

時が流れ、娘がフィアンセを伴い“両親にご挨拶”にと現れた。

夫によく似た彼の誓うそのことばに、傍で嬉し涙を拭う娘を見たとき

母としての『幸せ』を噛み締めた。

この娘が25年も前に私の胸に抱っこされて言ったことば

・・・ずっと、胸に引っかかっていたけれど・・・今日、昇華された気がした。

あの時の娘が『てぃあわて、てぃあわて』って言ってくれている気がする・・・

@くんちゃん