入院中の病室で初めてお目にかかりました。

あなたはしっかりと前を向いて、退院後の生活やご主人のことを考えていました。

初めてお会いしたのにとてもお話ししやすく、病院なのに長居してしまったこと、申し訳なく思います。

*事務所に戻ってアローチャートを描きました。沢山お話をしたのに、まだまだ【?】がいっぱいで、情報不足でした。

退院後は体力が落ちていて、少し大変そうでしたが、前々から通っていたデイサービスにも行き始めました。
お友達も待っていてくれたデイサービス。少しずつ体力も戻ってきました。

*ご自宅に戻られて【?】が少しずつ解明されてきた矢先のことでした。

ある春の日。畑で草を取り、お夕飯をご主人と食べました。洗い物も二人でしました。

「先に風呂に入りな。」とご主人に言われ、あなたはいつものように入浴しました。

何も変わらない一日の終わり。

浴室であなたは目を覚ますことのない世界に逝ってしまいました。

母が亡くなりました。長女さんからいただいた一報。
私は混乱しました。私が最後に見たあなたはあまりにも元気だったから。

 

「細かいことに気がついてくれてありがとう。あなたで良かったわ。」
あなたがくれた嬉しい言葉。

「・・さんがケアマネで喜んでいたよ。」
ご挨拶に伺った際に聞いたご主人からの言葉。

 

これからたくさんあなたのお話を聞くつもりでした。
あなたは話好きのご主人の話が終わるまで待って、口を開きました。あなたが話をしていても、少し聞こえの悪いご主人はあなたの話を遮り、話ていました。たまに「もぅ!」という表情を浮かべながらも、あなたはご主人の話に耳を傾けていました。

あなたとのお別れの日。
たくさんの方々がいらしていました。

 

あなたは幸せだったでしょうか?
あの時に描いたアローチャートを眺めても、私にはわからないのです。

 

@memi