螺子:①物を締め付けるのに使う、らせん状の溝が刻んであるもの。

②ぜんまいを巻く装置。(人にある行為をするように仕向ける意にも)

 

「ねじまき鳥はその辺の木の枝にとまってちょっとずつ世界のねじを巻くんだ。ぎりぎりという音を立ててねじを巻くんだよ。ねじまき鳥がねじを巻かないと、世界が動かないんだ。」

 

そっとやってきて世界を、私を動かす。

 

「ねじまき鳥は実在する鳥なんだ。どんな格好をしているかは、僕も知らない。僕も実際にその姿を見たことはないからね。」

 

見たことがなくても、実在する事は知っている。

世界が、私が動いているから。

 

「でも誰もそんなことは知らない。世の中の人々はみんなもっと立派で複雑で巨大な装置がしっかりと世界を動かしていると思っている。」

 

世の中は複雑で、しっかりしているように見える。

でも、実際はどうなのだろう。もっと単純だったりして。

 

「本当はねじまき鳥がいろんな場所に行って、行く先々でちょっとずつ小さなねじを巻いて世界を動かしているんだよ。それはぜんまい式のおもちゃについているような、簡単なねじなんだ。ただそのねじを巻けばいい。でもそのねじはねじまき鳥にしか見えない。」

 

ねじを巻かれて世界も、私も前に進む。

私のねじは、私のねじが見える仲間によって静かに巻かれる。

私にとってのねじまき鳥は一緒に学びあえる仲間。

 

@memi