歳を重ねてお婆さんになったら
どんなふうに毎日を過ごそうか。

最近そんなことをよく考える。

空がよく見える窓の側で
流れる雲を眺めて暮らしたい。
雲は形を変えていくから
きっとずっと眺めていても飽きない。
何か特別なことをしなくてもいい。
ただただ外を眺めて
澄んだ青い空と真っ白な雲の色の対比を
その形状を
流れる速度を
楽しんでいたい。

黒い雲が空を覆う日は
その向こうに広がっているはずの青空を
頭の中で想像する。
見えないけど確かにそこに存在している
太陽を思い描く。

昨日、一人のご利用者さんがいつも昼食を食べるフロアから
玄関の横の大きな窓のところへ来られて
「今日はここでご飯を食べてもいい?」と聞かれた。
「外の景色を見ながら食べたいの。」
窓の外には青空が広がり、木々の緑が風に揺れていた。
「もちろん!どうぞごゆっくりお過ごしください。」
ああ、この方も私と同じものが好きなのだ。

これを書いている今、外は雨が降っている。
だんだん強く。
雷も鳴っているようだ。
台風も来ているようで憂鬱である。

その時間ができるだけ短いものでありますように。

台風が通り過ぎれば
空は再び美しい青さを取り戻す。
これからの季節は鱗雲も現れることだろう。

お茶を飲みながら
一人、空を眺める時間を持つこと。
それが最高に贅沢な私の好きな時間。

(投稿者@PAO)

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