テーマは何か

県内の会社・工場でつくられているものばかりを選んで買ってみた。普段は仕事帰りに、あわただしく手に取ってカゴに入れるスーパーでの買い物の仕方だが。チェックするのは値段と見た目、そして賞味期限。きっとテーマをつけるとしたら、「今欲しい食材を手早く」なのだろう。
買い物一つとっても、「国内産にこだわって買う」「輸入国を確認し、その国に思いを馳せる」「この店にしかないお惣菜を見つける。店内調理のもの」「今が旬のもの」など、テーマを決めて店に入るとカゴの中身が変わる。見るところも変わる。

「一日一日をどのように過ごしたいですか。」
「一年後はこうなっていたいというイメージはありますか。」
今まで、目の前にいる人にこんな言葉を投げかけてきた。すぐにパッと答えられる人は少なくて、「考えたこともなくてわからない。」と言われたりもした。直球ストレートの質問ではなくて、日常的な会話の中から心の底から出てきた言葉をすくい上げられればいいのだけど、いつもそういうわけにはいかなくて。

本当はあるはずではないかと思っている。生活の中にテーマが。そこらじゅうに散りばめられている。例えば「明日は受診の日」「天気予報では雨が降るらしく困った」ならば、悪天候に今日は備えて準備をする日。
また、「太って着られなくなった服がたまっていく」「洋服ダンスを整理したい」なので、衣類のリサイクルか処分かを考える。
「隣に海外からの一家が引っ越してきた」「これも何かの縁」挨拶ぐらいは外国語を覚えたい。新しい語学にチャレンジする機会到来。

こうしてあげていくとキリがないほど、私たちは何かに心を動かされて生きている。何もしていないと思える日でも、「今日はのんびりしよう」と無意識が働いているかもしれない。
それを言語化するのは難しいかもしれないけど、たまにぴったりくる表現が見つかった時、生活の質を上げていけるような気持ちになる。
「どう過ごしたいか。どうなりたいか。」
人にばかり聞いていないで、自分自身にも問いかけていこうと思う春である。


(投稿者@PAO)

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