Q:ありのままの姿?
「ありのままの姿見せるのよ」とは、昨年に大ヒットした映画の挿入歌の一節ですが、アローチャートで描くときも、できるだけその人の生活のありのままの姿を見つめたいものです。
では、
「歩けない」→「杖を使う」は、ありのままの姿でしょうか?
「杖を使う」というのは、「歩けない」ことに対し、何かしらのニーズ、すなわち「生活課題」があって、それを解決するための手段として「杖を使う」ことをされているのではないでしょうか。
なので、「歩けない」ギザギザ「歩きたい」とか「人の手を借りずに移動したい」という願いから、「杖を使う」という選択を行われ、自分の望む生活を手にいれていらっしゃる。そのように思います。
そうすると、
どうして車いすではないのだろうか?
杖なら歩けると、助言してくれた人はいたのだろうか?
どうやって杖を手にいれられたのだろうか?
などなどといった、その人の強みにかかわる背景を知りたくなっていきます。
「歩けない」ことに対し、いったんニーズを見出す。
それから、その人がどのような対処をされているのかを描く。
そして、その時にどのようなその人なりのリソースや、選択や、意思があったのかを探ってみる。
ちょっとだけ丁寧に、その人のありのままの姿に、近づいていてみませんか?
(投稿 @あろま)