Q:情報を循環させよう

先日、某所で行った事例検討でジェノグラムに描かれたのは、4世代、11名。事例提供時は、前任者の異動に伴い引きついで4か月目。残念ながら、引継ぎらしい引き継ぎはなかったとか。

ジェノグラムに登場する人物のうち、直接接触のないのは4人(うち2人は幼児)。

ご本人以外に、接触できる方には直接会われたり、電話で話をしたりしながら、いろいろなことを情報収集され、それぞれに食い違う事柄について、何が事実なのかを確認されていかれました。プレゼンのなかで、「〇か月前の訪問の時に、〇〇ということがわかりました」「△△ということが、やっと事実と確認できました」ということを、何度いわれたでしょう。

しかし、事実の確認に追われていて、利用者の状況は掴まれていませんでした。毎月、毎月、モニタリング訪問をしているにもかかわらず・・・。

それは、事例をプレゼンしていただいたことで、わかりました。

あまりにも、ご本人のADLやIADLに関する具体的な情報がないのです。そのことに事例提供者も、参加者も確認できたところで、プレゼンで多くを発言していただいた本人以外の方々の情報に蓋をして、それでもわかっているご本人の身体状況を中心にしてアローチャートを描いてみることにしました。

そして、アローチャートを描いた後に、事例提供者さんより「〇〇のことについて、ご本人さん自身がどうしたいと思っていらっしゃるのか。どうしてそのようにされているのか。一番、大事なことを確認していなかった。私、森ばかりを見ていて、木を見ていなかったです。情報を集めても、それでどうすればよいかがわかっていなかったので、情報の海に溺れるところでした」と気がつかれました。

面接・収集・分析

ケアマネジャーにとって、情報がなくては支援はできません。

情報を収集する。そして、情報を分析する。

情報を収集することで分析ができ、分析することで、確かめなければならないことがわかる。

うまく、情報を循環させることができると良いですね。

(投稿 @あろま)

 

 

 

 

 

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