地域のなかで【13】

あっという間に10月に入りまして、朝晩の冷え込みが強くなってきました。

この時期は秋祭りが行われ、私の住む地域では先週末に執り行われました。

夜は日付が変わるまで神楽が舞われ、多くの老若男女が集まりました。

私は役員で準備から片付けまで、小学5年生の娘は巫女舞と、なかなか忙しい週末でした。

私の地域では小学校を卒業すると、巫女舞の対象者から外れますので、来年が最後となります。

少子化の影響もあって、地域のなかで巫女舞を踊る子供(女の子)を探すのが大変な時期もあり、娘は小学2年から舞うことに…当時は6年生との身長差はありますし、技術の差もあるので見ているこっちはヒヤヒヤしておりましたが、4年目となった今は、ベテランの域に入ってしまいました。

全国では、地域の祭りをおこなう人が減り、祭り自体が消えてしまっているという話も耳にします。

私の地域でも、役員のほとんどが前期高齢者や後期高齢者ですし、10年後、20年後を考えると他人事ではありません。

祭りの時に新調する注連縄も、藁を叩くところから手作りです。

作り方のようなマニュアルがあるわけでもなく、代々受け継がれてきた技術を身に付けていくしかありません。

これがまた難しいのなんのって…私は何度やってもいびつな形になっていき…まだまだ修行が足りません。

注連縄だけでなく、お供え物の並べ方や順番、幟の立て方なども覚えていかねばなりません。

毎年、やっているのですが、微妙に違っているの部分があり、これまた不思議(;-ω-)ゞ

「去年は…だった。」「昔は…だった。」「前に担当したときは…だった。」ってな感じで混乱するのが毎年の準備です。

しかし、この混乱があることで、各々が記録だけではなく記憶のなかにも収めておかねばならぬ、という意識にもなっていますし、地域のなかに生きてるなぁという実感を味わえる瞬間でもあります。

写真に撮って残しているものもありますが、ほんの僅かです。

画像や動画などのデータできちんと残していけば、混乱は少なくなるのでしょうが、誰もそこまでしようとしません。

たぶん、この混乱を楽しみにしている部分があるのでしょう。

ただただ、淡々と準備をするのではなく、なんだかんだと言い合い、思い出しながらやるのが良いのでしょうね。

「去年、どうやりましたっけ?」

このセリフを言い続けていきたいと思い、来年の祭りを待とうと思います。

osonaemono

広報部@若頭

 

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