Q:「主訴」と「主観的事実」
「主訴」という言葉を、聞いたことがありますか?
受診すると、医師はまず「今日はどうされましたか?」と尋ねられます。
それに対して、患者は、「熱があります」「歯が痛みます」「お腹が痛い」「足が浮腫む」など、
来院したきっかけなど、今、一番困っていることをお伝えするでしょう。
それが「主訴」として、カルテに残ります。
医師は、その主訴をもとに、問診したり、ベーシックな検査を行ったりしながら、徐々に疾患を絞り込んでいったり、診断するための可能性を広げてられていきます。
では、私たちの対象者である利用者さんや、そのご家族からの主訴は、どのようなものがあるでしょう。
「元気になってもらいたい」といった希望や、「外に出ることが少なくなった」「介護が大変」といった、困りごとをおっしゃっられます。そして、時には「デイサービスを使いたい」「ヘルパーに来てもらいたい」といった、サービスを利用することを訴えられることも、多くあります。
この「デイサービスを使いたい」「ヘルパーに来てもらいたい」といったことを、主訴として受け止めることは、ケアマネジャーとして、大事なことと思います。
しかし、「~したい」とおっしゃられているからといえ、それがアローチャートを描く時に、N構造をつくるうえでの「主観的事実」であるか、ということについては、ちょっと気をつけたいところです。
(投稿 @あろま)