Q:意見を表明している事実
例えばです。「頑固な性格」という情報は、四角で囲みますか?丸で囲みますか?
Aさん自身が「自分は、頑固な性格です」とおっしゃられていたら、四角で囲むでしょうね。
主観的事実の「考え」「価値」「感情」のうち、自分に対する価値にあたるでしょうか。
では、これを本人以外の方が語っていたとしたらどうでしょう。
Aさんの妻が「夫は頑固な性格だ」と言っているような場合です。
研修では、「主観的事実は、本人、家族のものを扱う」と説明しています。
なので、妻が夫に対する印象を語っているので、四角で囲みますか?
それとも、妻が「夫は頑固な性格だ」と語っているのだから、客観的事実として丸で囲みますか?
少し、ややこしい説明になるかと思いますので、じっくりと考えてくださいね。
妻が「夫は頑固な性格だ」と言っているということは、それは妻が『「夫は頑固な性格だ」と考えている』という「意見(=考え)を表明した事実」として、四角で囲んだほうが、アローチャートでのルールとしては、より則しているのではないでしょうか。たとえ、妻以外の人も、「Aさんは頑固な性格だ」といっていた。だから「Aさんは頑固な性格」という客観的事実ととらえることは、危険です。それは、たまたま、妻と妻以外の人との意見が一致した、ということだけにすぎないのです。
しかしです。
『「夫は頑固な性格だ」と考えている』というのは、妻がAさんのことをどのようにとらえているか、ということに関する情報です。なので、Aさんのことを描くアローチャートに、周囲の人に関する情報を、さもAさんに関する情報のように描くことがないよう、注意が必要となります。
(投稿 @あろま)