日本ケアマネジメント学会 第13回研究大会レポート その3(了)

全国的にお祭が行われているようですが、飲み過ぎちゃってないですか?

僕は、子どもの頃から・・・飲んじゃっていたわけではなく、祭は好きだけど、終わった後が寂しくてしょうがなくなっちゃうわけです。

まあ、非日常だからこそ、楽しくもあり、寂しくなってしまうわけですが。

さて、日本ケアマネジメント学会第13回研究大会参加レポートも今回で終了です。どうぞ。


第二日目午前中は一般口演とポスターセッションです。会場が三ケ所に分かれており、なかなか思うように動きが取れず残念な感もありました。
一般口演は8分科会(1分科会8~10演題)とポスターは2分科会(それぞれ9演題)でした。一般口演は主だった分科会のテーマは、「地域包括ケア」「認知症」「家族支援」「多職種協働」「ターミナルケア」「教育・研修」「地域包括支援センター」といったところ。中でも「教育・研修」が一番多く、17タイトルの演題が発表されていました。
例年通り、現場からの事例を通じた報告も多くみられましたが、制度の流れもあるのでしょうか、障害分野からの発表、地域支援事業について、インフォーマルケアとの連携などの発表も見られました。国の言う「在宅の限界を上げる」ことについて家族介護者への支援などの発表もみられましたね。ポスターセッションでも障害分野からの発表も見られました。また、一人暮らしへの支援、孤独死の問題など、地域で支える視点も含めて取り上げられていました。

午後は記念講演とシンポジウムⅢです。記念講演は「2015年介護保険改定のポイント」ということで、厚生労働省高橋謙司老健局振興課長(この夏に人事異動で来られたそうで)からのお話をいただきました。
内容は「地域包括ケアシステム」「地域支援事業について」「介護支援専門員の研修体系の見直し」と大きく三本。すでに公表されている資料に基づいての説明だったので、目新しいということは特にありませんでした(生意気言ってゴメンナサイ)が、特に前二つの内容については、「これは介護支援専門員だけが知っていてよいものでもないなあ」と痛感。まあ、何よりもこれからは「国はフレームを出すので、あとは市町村で」ということになるわけなので、我々が「保険者はどう考えてんの?」とか、「保険者がダメなんだ」というのは、一歩間違えると上を向いて唾を吐くようなことにもなるのかなあと。声出さなきゃいけませんな!!という日頃の思いを再認識させていただきました。

シンポジウムⅢは日本ケアマネジメント学会理事長白澤政和先生を座長に、4名のシンポジストによる「2015年介護報酬改定に向けて準備すること」というテーマで開催。
シンポジストは、高橋謙司課長、鷲見よしみ氏(日本介護支援専門員協会会長)、高砂裕子氏(南区医師会居宅介護支援センター管理者)、吉沢浩志氏(新潟県医師会副会長)、高橋是司氏(新潟県介護支援専門員協会会長)でした。(鷲見氏は欠席となり代理に同協会副会長が参加)

それぞれのお立場からの思いを語られていたのだと思うのですが「いま一つピンと来なかった(あ、またまたゴメンナサイ)」という印象でした。「何でかなァ」なんて自分なりに考えてみると、何となくですが学会と研修会が混在してしまっているような印象になったのかもしれません。実践を学術的に共有し、明日に何を活かすかと我々自身に問われる場であってほしい。また自分も「問いたい」という思いからかもしれません。あ、あとは「あれ?「ソーシャルワークの視点から」はどこ行った?」という印象。あとは、自分でもう一度消化し直してみましょう。ということで・・。何はともあれ、美味しいお酒と肴に楽しい二日間を過ごしました。

来年の第14回研究大会は神奈川県横浜市です。地元神奈川で多くの皆様と会えることを楽しみにしていまーす。

《執筆:役員 坂本 文典》


坂本さん、レポートありがとうございました。
今度は、横浜ですか。僕も行けるかな?楽しみですな。

(広報部@いしだ)

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