BYOD

病院や介護施設でICT化をする時に考慮すべき国の基準があります。
ICT化する上での運営要項だとおもってください。
3省4ガイドラインと呼ばれており、総務省・経産省・厚生労働所の3省が出している4つのガイドラインがこれに当たります。
介護施設が最初に考慮すべき内容は、厚生労働省が定めている「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」をまずは考慮する必要があります。このガイドラインが、平成29年5月に第5版となりました。

表題のBYODとは、”Bring your own device”の頭文字の略です。簡単にいうと、個人所有携帯用機器を業務に用いることを言います。

平成29年5月のガイドライン改訂で、原則BYODの禁止が明確に示されました。

これからの介護は「ICTの活用」によって、記録や情報共有が、リアルタイム且つ簡単に行われる必要があります。
労働力は有り余っているわけではありません。今後、介護報酬も飛躍的に上がることも期待されません。
効率を上げて、労働力のアイドルタイムを減らしていくことも課題の一つとされます。

ICTを利用するには、iPhoneAndroidや携帯性の高いタブレット端末を用いられることが多くあります。
最近ではスマートフォンの普及率が高まり、ほとんどの方はスマートフォンを所有しています。

皆さんの施設や同僚の方が次のような使い方をされていることはありませんか?

  • 訪問予定をグーグルカレンダーで確認する
  • 業務用のシステムにWEBブラウザーを用いてアクセスしてつかう
  • 支援経過などを音声登録を用いて携帯にメモする

通いや泊まりのサービスでは、携帯端末を共用することはかのうだとおもいます。訪問系のサービスは、直行直帰などの就業スタイルも考えられるので、共用はなかなか難しいのが現状です。一人1端末を事業所側から貸し出すことになるのですが、訪問介護では非常勤職員も多くコスト感から一人1端末を貸し出すことは困難です。

こういった状況から、通信費を給与の補助として出してBYODを活用するといった方法も徐々に見られてきていました。

 

今回のガイドライン改訂により、個人携帯の使用禁止となりましたので、事業所はICT化して携帯端末で業務を行うためには、相当数の端末を用意しなければならなくなりました。

このガイドライン変更により、介護のICT化の流れに歯止めがかからなければよいのすが。
業務のICT化・・・皆様の事業所では進んでいますか?

<参考資料>

▼BYODについて詳しくはこちら・・・
https://ja.wikipedia.org/wiki/BYOD

▼医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第5.0版(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000166275.html

▼グーグルカレンダー
グーグル(Google)が提供しているカレンダー機能。無料で使うこともできる。企業でも個人ごとの予定を共有したりと活用されている。訪問介護や訪問看護では、訪問の予定を共有して確認するために使用されているところもみられる。居宅介護支援事業所では、ケアマネごとの予定管理を共有するのにも大変便利である。

▼グーグルカレンダーの使い方はこちらから
http://www.appsupport.jp/category/calendar/

▼WEBブラウザー(ウェッブブラウザー)
いわゆる、ブラウザーでホームページを閲覧したりするためのソフトのこと。
ウインドウズでは、インターネット・エクスプローラが多いが、最近のウインドウズではエッジというソフトに変わっている。
Macの場合は、サファリが標準でインストールされてる。グーグルが無料で提供しているクロームというブラウザーも広く使われている。

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