地域包括ケアを深めるための自主勉強会におけるアローチャートの可能性
滋賀県大津市では、三年前より地域包括支援センター圏域ごとに医療介護関係者で集まっての多職種勉強会が盛んに行われています。
それに刺激されてか、それとは別の動きとして有志で集まり小規模な多職種勉強会も行われるようになりました。
私も、その場にお声かけいただく。他の職種の方の業務内容を聞くのは勉強になる。どのような事に悩みながら仕事をしているのか伺うことは、医療介護チームで連携する上で参考になる。
私のその場での役割は『アローチャートで話題になった内容を見える化すること』
一つのテーマであっても、いろんな職種の方の議論は、話題があちこち飛んでしまったり、テーマによっては、話しに加われないことがある、という経験をよくしている。
同職種であれば、興味は似通っていることが多く、話が膨らむ。しかし、職種が違うと、同じテーマで話していても関心ごとが違う、職種の専門用語が入っていて、他職種の聞き手に伝わりにくい。
『いっぱい話が出来た、聞くことができた』満足感はあっても、『どんな結論になったか?』と言われると、答えられないという経験も多くしてきた。
過去のLINEでの多職種勉強会で
○入所施設でのレクリエーション提供が苦手な職員がいるが、どうすれば良いか?
という話題があった。とても活発に意見が出ており参加者の熱意が伝わってきた。
しかし、話しが進めば進むほど話題があちこち飛び回り、着地点を見失ったまま、参加者に疲労の色が見えてきた。
そこで私は話題の内容を見える化してみた(下図)
かなり大雑把に描いた図でしたが、参加者の目線が一枚の紙に集中する
続いて具体策
パッと雰囲気が明るくなった。同様のことを他の勉強会でも行ったが
○話し合う→見える化する→合意形成をする
この過程は今後ますます盛んになるであろう地域包括ケアを深める為に必要であると感じるし、アローチャートを用いることは一つの有効な手立てではないかと確信しています。