一日雨模様の東京。
何となく、気分もアガらないところで、一般会員で三重県の特養の施設ケアマネジャーをされた後、現在、小規模多機能型居宅介護の介護職をされている下猶好恵さんよりご寄稿頂きました。
お陰様ですっかり気分も揚ってまいりましたよ(笑)

気分、考え方、捉え方なんてそんなものです。

何かを始める時には、必ず内発的な動機があり、それを維持するには、自分の思いを外在化することって重要ですよね。

そんなことを感じられる素敵な寄稿をご紹介いたします。


「私がアローチャートに期待するもの」   下猶 好恵

私は、自分がしている仕事を常に人に説明できるようでありたい。

世の中には、目に見えるものと見えないものがあって、たとえば「今視界に入ったかたちのあるものの名前を、片っ端から順番に教えてください。」と言われたら、ほとんどの人が単語を並べることができると思う。 でも、人の気持ちは身体から取り出して見ることができないから表現しにくい。まず、自分のことさえもわからなかったりする。

アローチャートに出会ったとき、「これはやらなくてはならない。」と直感的に強く思った。最初は見よう見まねで描いてみた。そこから自分自身との対話が始まった。勇気を出して会議でも使ってみた。ものとものとの関係性、目に見えないものが見えてくるのを感じた。「これなら人に説明できる!」足りない情報、自分が何にわかっていないのかにも、気づくことができた。

今年の4月より特養の施設ケアマネから小規模多機能型居宅介護の介護職に希望して異動になった。計画担当から離れた今も、自分がかかわる利用者のアローチャートを描き、自分が行う支援の点検をしている。 職員の勤務体制や仕事の動き方もアローチャートで確認し、スタッフに伝える。仕事にはすべて根拠がある。それをわかってもらえることを期待して。

いろいろな方が描いたアローチャートを見ていると、矢印の向こう側に思考が整理されるまでの葛藤や苦しみ、絆などが垣間見えるときがある。アローチャートからケアプランにつながり、いよいよサービスが動き出す。一人の人が生きていくことを支えるため、たくさんの専門職が一同に走り出す、そんな勢いが一枚の紙に詰まっている。

冒頭の言葉に付け加えるとしたら、こう書こう。

「私は、活きのいいアローチャートを描き、自分がしようとしている仕事を常に人に説明できるようでありたい。」


「活きのいいアローチャート」
いいですね。血が通っている感じが伝わります。

会員さんには、それぞれアローチャートに興味を持ち、実現したいと思う何かがあると思います。

これからも、その何かを追求しながら、そして、仲間で共有しながら課題分析の世界を深めていければいいですよね。

下猶さん、ありがとうございました。

(広報部@いしだ)