ビリーフ②
我が子は成長し、
いずれ巣立つ。
そのひとは、大切なものをひとつ、
またひとつと手放していく。
願うことはただ一つ、
「幸せになりんさい」のことばに万感の思いを込めて送り出す。
信じて送り出した我が子は、必ず幸せになるはずだった。
いつか、自分の幸せを掴めず別離の道を選んだムスメを
「どうしてこの子ばっかり」
「こんなはずじゃなかった」
あの時こうしていれば…
あの時別の道を選んでいたら…
そのひとは自分を責め、
その相手を否定することで心に折り合いをつけた。
(つづく)
@くんちゃん