生きてきたように・・・
「人は生きてきたようにしか死ねないんよ」
対人援助の職に就いたばかりの若かりし日の私は
上司から初めてこの言葉を聞かされた時、
酷く投げやりで突き放した考え方のように聞こえた。
そして・・・、
色々なひとに出逢い色んな生き方を見てきた。
“その人の生き方を認め寄り添う“
教科書に書いたようなその言葉は、
今は酷くおこがましく独りよがりに聞こえる。
権利擁護を振りかざし、
“その人のために正しい選択に導く“
若い援助職は、信じた道を突き進もうとするあまり
ともすれば勘違いをしがちとなる
正しいってなに?
それは誰にとって?
例えばそのひとが、行く道に迷ったとき、
たくさんな選択肢を示すことが出来たら・・・。
選ぶのはそのひとで、
“私の生き方は私が決める“
そこに正しいも間違いもない。
人は生きてきたように生きるのだから・・・。
@くんちゃん