さなぶり

子どもの頃からぼんやりと思うこと。
 冬至から夏至を迎えるまでは、段々と日が長くなり嬉しくなり、日の出から日の入りまでが最も長くなる夏至を迎えると、日が短くなっていくのがさみしい気になる。
 家から一面田んぼ道を通って小学校に通ってた頃には、何も考えてなかった。冬になれば一面雪景色になり、どこまで歩いても着かない感じ。
 雪解けになれば田んぼ道にはカラスたちが待っている。ランドセルを背負った小さな子にカラスたちに帰り道を邪魔をして遊ばれる。
 雪がなくなってふきのとうやつくしんぼ、たんぽぽが咲いてくると小川にカエルのたまごを見つけては楽しくなって道草してた。

 祖父は口癖のように、お米ができるのに一年かかる。米つぶひとつを大事にするように、と言っていた事をこの頃思い出す。当たり前に食べていた美味しいお米は、同じ地域で作っていても作り手によっての違いがでてくる。
 美味しいお米は冷めても美味しい。
塩むすびが美味しいのはお米とむすびの塩梅だと思う。

 田植えは半夏生に入る前に終わらせ
無事に田植えが終わり「さなぶり」を思いだす。
水田や神棚に餅やお神酒を供えて田の神に感謝する行事。
 生活のあちこちにいろんな神さまと暮らしていたのだと実家を懐かしむ

@マーブル

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