日々是好日

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紅葉の季節が過ぎ、すっかり冬の風景となった。こうなると、めだってくるのが常緑樹の緑色の木々たち。

安定感のある、どっしりとした緑が、葉を落とした枝々の向こう側に「以前からここにいただろう?」とでも言いたげに存在している。

秋の美しい赤や黄色の葉っぱ達は、ところどころ緑色の葉があったおかげで引き立ち、より輝いていたのに、変わりゆく色にばかり注目していた。

移り変わっていくものと、変わっていることがわかりにくいもの。それぞれがお互いの在り方をさりげなく強調させる。

木々にも人間のように様々な生き方があるものだ。

華やかに人々の心を動かし視線を集めて、たった半年の間に凝縮された瑞々しい生命を輝かせる落葉樹。寒い時期は眠ったように見えるが、実は次の春に向けて新しいエネルギーを充電しているのだろう。

その間、変わらぬ深い緑を持つ尖った木々達は、クリスマスのキラキラした飾りを付けられて街を彩る。

ツリーの緑とサンタクロースの服の赤が多くの人に季節を告げてくれる。

時間が大きく流れていることを。またクリスマスがやってきたよ!と。緑と白だったらこうはいかないし、緑と黄色でもそうイメージできない。

緑という色そのものの本質は何も変わっていないのに、周囲が変わることで見え方や感じ方が変化する。

例えば絵画でも似たような技法があり、白いものを表現したい時に白い絵の具をそこに置くのではなく、それ以外の部分を塗り込むことで白く浮き出させたいところを強めることができる。

普段の生活の中で、気になるところを変えようと、そこだけ一生懸命頑張らずに、いっそのこと他の部分を何か動かしてみてはどうだろう。

すると見えていなかったものが見えることがあるかもしれない。常緑樹の木々達が最近私に教えてくれたことである。

投稿 @ PAO

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