地域のなかで【9】

先日、とある研修会に参加する機会をいただいた。

そのなかで、いくつかの在宅ケアの実践発表があった。

訪問介護、訪問看護、通所リハ、居宅介護支援…

限られた時間のなか中身の濃い発表が続いたのだが、

「そうだよなぁ、ここが地域課題にもつながるよなぁ。」

というものや、

「えっ?このような事例が地域にあるの!?」

というものがあった。

どの事例もキーになっていたのは、

『改善可能性』

移動は全介助状態であった利用者が、理学療法士の「立てる」「歩ける」という見立てにより、短下肢装具で歩行可能な状態に回復したケース。

訪問入浴や訪問看護を利用して入浴していた利用者が、訪問介護で対応可能な状態になり、ついには自立した入浴が可能になったケース。

「どれも、凄いじゃん(  Д ) ゚ ゚」

「担当者会議が生きている!」

と思いながら聞いていたのだが…ふと気付いた。

このような実践的な事例を他事業所や他職種に伝える場ってあるのか?

そもそも保険者は知ってるのか?

ということである。

地域ケア会議などで、地域課題について検討するのも大切であるが、今まさに現場で提供され、評価されるべき実践事例は誰が気付いてくれるのだろうか?

職能団体の研修等で発表する機会はあっても、年に何回もあるわけではない。

私が活動している地域の行政や包括支援センター主催の研修会でも、私は身に覚えがない。

地域のなかで…地域の現場で何が起きているのか、もっと知る術はないだろうか。

まぁ、ないのであれば作れば良いだけの話か。

うん、作ろうかな。

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広報部@若頭


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