地域のなかで【11】
小学校の子供達が夏休みに入り、あっという間に1ヶ月。
来週には2学期が始まる。
うちの子が通う小学校にはプールがない。
子供達は、体育の時間の水泳や夏休みのプールは、市が管理(以前は町管理)する室内の温水プールを使う。
なんとも贅沢な環境であろうか。
私が小学生だったころは、石造りのプールで深さもさほどなく、高学年は飛び込みをしようものなら腹をこすって傷を作ったものだ。
だから、隣の小学校に飛び込みの練習をしに行ってたぐらいだ。
いくら暑くても水が冷たく、唇が青くなる子が多くいたのも記憶してる。
それが今の子供達は室内の温水プールでジャグジーもあるし、サウナも完備。
当時の子供からすれば羨ましくてたまらないプールだ。
ただ、それなりに制限もある。
体育で使える日は限られているので、昔のように夏の体育=水泳というほどの回数は泳いでいないし、夏休みのプールも午前中の2時間のみ。
それが影響しているためか、泳ぎが得意ではない子供が私たちの頃に比べて多い。
私の時代はプールで泳ぎ、日本海で泳ぎ、川で泳ぎ…誰もがそれなりに泳げていた気がする。
スクールで習っていなくても、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、クロールはできたものだ。
時代の流れなのか、地域環境の変化なのか。
小学校が統合する前には、各小学校にプールがあり町内の大会、市の大会とあったが、今はなくなってしまった。
子供達が過ごしやすい環境。
子供達が安全な環境。
確かに、プラスに作用することも多いのだろう。
しかし、そのことによって奪われてしまったものもあるような気がする。
地域の変化が、私たちにどう変化を及ぼしているのか…
どう影響をあたえているのか…
立ち止まって考えることも必要やね。
広報部@若頭