夏休み

355-himawarinohana

子どもの頃好きな場所があった。

それは曾祖父の小さな書斎。

小さな机の上には硯と筆と懐中時計。

その横には本棚があって、私は本棚にある古い辞書を見るのが好きだった。

夏休みは時間がある分、ちょこちょこその部屋で過ごしていたような気がする。

古びた紙の匂いが懐かしい。

夏になると曾祖父の辞書とあの部屋を思い出す。

 

(投稿者@marua)

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