実地指導は笑顔で効果的に【その3】
前回までのところで、県の担当者とやりとりした内容について、ポイントになる点をいくつか記事にしました。
今回は、アセスメントの情報収集におけるプロセスで確認した点についてまとめています。
各事業所において、アセスメントシートやフェースシート等(以下「アセスメントシート」)と呼ばれている情報収集のシートがあるかと思います。
認定の更新や区分変更、目標期間の更新等々の場面において使用されているかと思われますが、どのように対応されていますでしょうか?
1)毎回、新しくシートを作成。
2)前回のコピー(写し)を作成し、変更となっている点のみ追記や修正。
大きくはこの2パターンでしょうか?
当事業所では、1)のパターンで対応しているのが基本的な対応だったのですが、当県の担当者からは、
「毎回、ここまでのシートを新しく作成するのは事務量が負担になりませんか?」
との指摘が…
事業所としては、全◯◯方式を採用しているソフトであり、アセスメントシートは全部で11枚程度になるため、県の担当者しては、アセスメントに関わる書類の数の多さに驚いてのことだったのでしょう。
そのため、
2)のパターンで対応しても構わないんですよ。
という話となりました。
具体的には…毎回ここまでの(全◯◯方式)アセスメントシート(A)ではなく、更新等のアセスメント(情報収集)時には、簡素化したアセスメントシート(B)を作成し、その後は作成したアセスメントシート(B)のコピーを印刷し、変化している部分を赤ペン等で追記(修正)するという方法でも良い。ということです。(ちょっと違和感を感じるんですけどね)
もちろん、今までの1)でも良いということでもあります。
ただし、2)のパターンでは、課題分析標準項目(23項目)は必ずおさえておくこと、そして、アセスメント(情報収集)の実施日、実施場所、面談者、実施者については、必ず記載しておく必要がある。とのことでした。(そりゃそうですね。)
たしかに、この方法であれば、県の担当者が言うように事務処理は簡素化され負担は減るでしょう。
しかし、アセスメントからケアプランまでのプロセスが明確になるか?
という部分では疑問が残ります。
ここは、アセスメントの情報収集の結果をどのように残すか?という話であり、
課題分析とは別物の話として捉えるべきでしょう。
2)のパターンでいくのであれば、アローチャートや課題整理総括表を活用し、収集した情報から、どのように課題分析を行ったのかを明確にしておく必要があるのではないでしょうか。
書類が減る=仕事が楽になる、ということではないという点は理解が必要です。
皆様の県では、アセスメントについてどのような指導がされていますか?
実地指導の際には、各都道府県の方針を確認することも必要ですね。
そう考えると、実地指導というものが非常に効果的な場であることに気づくことができます。
3回にわたり、実地指導について記事にしてきましたが、いかがだったでしょう。ローカルルールと言われているものもあったでしょうね。
皆様がおられる都道府県の方針との違いなどがありましたか?
広報部@若頭