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子どもの頃、曽祖父とよく将棋をして遊んだ。

「一丁やるか」とよく声をかけられた。

ちょこちょこと「歩」が侵略してきて金に変わるのが曽祖父のいつもの攻め方だった。

ちまちましたその攻め方は曽祖父をよく表していて子ども心にも楽しかった。

 

口数の少ない物静かな曽祖父で怒ったところなど見たことがなかった。

しかし母の話によると過去に一回だけ怒ったことがあるらしい。

一か所だけ障子の桟が壊れているのはその時のものらしい。

 

私の知らない曽祖父の長くて深い人生が思われる。

壊れた障子の桟はそれを静かに伝えてくれている。

 

(投稿者@marua)

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