Q:「職」としたのだから

自分の考えや、感情や、価値を伝えるのは、簡単ですか? 

自分がそう思っているのだから、その事実を音声にして、文字にして、相手がそれを耳にしたり、目にしたりすれば、それで、自分の思い伝わるはずですよね。

でも、実際はどうでしょう。

そういうはずじゃなかった。

上手く、伝わってないなー。

などと、自分と相手との間にズレが生じてしまうこと経験をされることも、あるのではないでしょうか。

では、それは、なぜ生じるのでしょう。

それは、なぜそのように思うに至ったかのプロセスが、それぞれに異なるにもかかわらず、それを確認しないままに、伝えてしまったり、伝えたつもりになってしまったり、伝えられた側も、伝えられたつもりになってしまったからではないでしょうか。

人は、それまでの経験や知識などから、最も合理的と思えるように判断し、それが最もらしいことと捉えるそうです(認知バイアス)。しかし、ケアマネジャーとしてクライアントに専門職として対峙するとき、クライアントの思いを、そのプロセスをわからなかったり、わかろうとしなかったりをしないままで、かかわってしまってよいのでしょうか。

プレゼンテーション1

クライアントから得た様々な情報を、ケアマネジャーが、それまでの自分の経験や知識から、その時にもっとも合理的だと思えるものを判断し、それでわかったことにしてしまっては、ケアマネジャーとしての専門性を発揮する余地はありません。ケアマネジャーが専門職であるとするならば、自分の経験や勘に頼った判断やそれに基づく支援から、可能な限り、他者からの意見や批判を受けた上での判断や支援に変えていきましょう。

そして、クライアントの考えや、価値や、感情と、それらを抱くに至ったそのプロセスを、クライアントと共に知ることができることと、それを共に対峙する人々にできるだけわかりやすく、論理的に、即ち、矛盾がないように伝えていく。そういうケアマネジャーとしての役割を、責任をもって担っていきましょう。

アローチャートは、その一助です。

そして、その努力を惜しまないこと、実践することにより、ケアマネジャーは専門職であると、自分に誇れるのではないでしょうか。

 

(投稿 @あろま)

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