地域のなかで【19】

非常に強い大寒波により、全国のいたるところで影響が出た。

いまだに復旧作業が終わっていないところもあり、気になる。

私の地域では、氷点下まで下がった気温の影響で水道管が破裂する被害が多く、各所で漏水が発生した。

積雪も災いし、どこが漏れているのか把握するのに時間を要したため、貯水槽の水位が低下し空になる危険性が高まったとし、水道水の計画断水が数日間にわたり実施された。

いまだに断水となっている地域もあり、住民の疲労の色がうかがえる。

破裂した水道管を修理しようにも業者には問い合わせや工事依頼が殺到し、30件待ちという状況もあったと聞く。

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断水した地域には介護老人福祉施設をはじめとした福祉施設もあり、食器にラップをかけて使用したり紙皿を使用するなど対応に苦慮されたと聞いた。

入浴介助の提供ができなかったり、トイレの処理も節水に気をつけるなど水道水の貴重さが身にしみてわかったと関係者は訴える。

インフルエンザ等の感染症も流行の兆しをみせるなか、予防の基本である手洗いうがいの励行を最小限に留めなくてはならなかった点も不安があったであろう。

雪に弱い地域ではないものの、ここまでの寒波には備えが足りていなかった結果であろうか。

たしかに、過剰な予防策は予算はかかるし時間もかかる。

しかし、何か起きた時には安心して準備を整えることができる。

「これがあれば大丈夫。」

という備えとするか、

「無駄かもしれないが、ここまでしておけば大丈夫。」

とするか。

命をあずかるものとして、自分の地域の災害マネジメントを今一度考え直す機会となった。

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雪の彦根城下 (記事の断水地域とは関係ありません)

広報部@若頭

 

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