多職種からみたアローチャート『鍼灸師編』(会員投稿;その3)
鍼灸治療は東洋医学理論に基づいた治療法で人体に見えない(本当は見えます)気(エネルギー)の流れがあり、それを経路と呼びます。
主な経路は14本ありその流れに駅のようにポイントが約360あり、それを経穴(ツボ)と呼びます。
簡単に言うとその人体を廻っている気の流れがスムーズだと元の気(元気)となり弱っていたり滞って詰まっていたりすると気が止む(病気)の原因になります。鍼灸治療はその止んでいる(病んでいる)ポイント(ツボ)に鍼やお灸を行い気の流れを調整し元の気(元気)にする治療法ですがアローチャートと若干似ていると感じます。
気が詰まる、滞る事でその流れが止まってしまいエネルギーが逆流する。詰まってしまった事で溢れすぎているところ、逆に流れが止まって枯渇してしまうところ、それを放置すると益々悪循環になってしまう。
また症状が出ている場所を注目しがちですが、そのエネルギーの流れの上流又は下流に問題がありそれを取り除く事で症状が軽減する事が東洋医学の面白いところです。
例えば広く知られていることですが、お腹が痛いという訴えに西洋医学では胃や腸にトラブルがあると考え検査を行い処方がされますが、東洋医学では胃から離れている足に胃に関わる経路(足の陽明胃軽)がありその主要穴である足三里を治療するとその流れが改善し、胃の症状が収まるといったところです。アローチャートで学んでいる『ニーズのありか→悪循環や下流を探せ』に通ずるところがあり面白いなあと思っています。
まだまだ初心者で未熟ではありますが、ご本人の訴え、また取り巻く情報をしっかり収集して図に描いてみる。そこで『ここだ!』って思える的確なニーズ(ツボ)を上手く探せるようになりたいと日々思っています。
今後とも宜しくお願いいたします。
(投稿者@鍼灸師)
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ご投稿ありがとうございました。
(広報部)