第53回西いぶり在宅ケア連絡会定例会をレポート致します!
第53回西いぶり在宅ケア連絡会定例会に参加して来ました。
「事例検討のススメ」と題しました2回連続シリーズの第2弾の様子をレポート致します。
講師は前回に引き続き小樽自主勉強会 あかり歯科オフィス副院長 二俣 慎先生です。
西いぶりとは室蘭市、登別市、伊達市などからなる広域連合で、今回の会場となる室蘭市は小樽から160km程離れた場所に位置し、高速道路で2時間と少しの距離です。
夕方の研修会に向けて2人で14時頃小樽を出発しました。
北海道でも室蘭市は比較的積雪の少ないことで知られています。
普段から天候に恵まれない私は今回もしっかりと連れて行きました。会場に着くとそこはもう猛吹雪。
16時30分頃の到着で研修開始まで後2時間程。研修のミーティングにと入ったラーメン屋。
北海道のラーメンと言えば、
札幌のみそ
函館のしお
旭川のしょうゆが三大ラーメンですが、
第4のラーメンと言われているのが室蘭のカレーラーメンです。
先生はカレーラーメン。私は店主お手製の調味料(地元で謎の生命体と呼ばれているらしい)を入れるラーメンを頂きました。
そしてミーティングを終わらせ会場へ。
猛吹雪の中皆さんの到着が遅れた40分頃に研修が始まりました。
冒頭、連絡会の高堰会長よりご挨拶があり参加者お一人お一人が立って自己紹介をされました。
在宅ケアと言う名の通り医師、歯科医師、ソーシャルワーカー、ケアマネ、ケアワーカー、セラピスト等々多様な参加者の皆様となりました。
先月のおさらいからアローチャートの基本的な描き方の説明に入ります。
勉強会では初めて参加した方には??とか…。と言った表情をする方もいるものですが、
前回のリピーターの人数は分かりませんがアローチャートの説明に会場の皆さんがうん、うんとうなづくとても良い雰囲気でした。
続いて、昨年小樽で進めて来た事例検討の方法のご紹介です。
黒板を4分割して情報を整理しアローチャートを作成、【原因】○○【対処】○○する事で【結果】○○が改善される可能性がある。と言う仮説を形成。それを持ち帰り実際の現場で行い、仮説が合っていたか検証を繰り返す手法を事例を交えてご紹介しました。
ここで、前回第1弾で皆さんが作成したチャートを元に事例検討の予定でしたが、予定を変更し小樽の事例を元に6テーブル4〜5人に分かれて実際に小樽で行った事例検討の手法を体験して頂く事になりました。
対象者の主観や思いなどが見えにくい小樽でもチャートが描き難かったケースで、最初の事例検討に相応しいとは言い難いケースだなと考えておりました。
しかしながら、ラウンド中の積極的なしかも他人事では無い様な皆さんの質問と意見を交換しながら熱心にチャートを描く様子に、本当にお招き頂いて良かったと思える時間でした。
時間内に各テーブルでチャートを作成し終え、其々の仮説の発表です。
テーブルからは小樽で立てられたものと同じ仮説も多く発表されました。
そして、小樽での事例検討で仮説を検証し腑に落ち、心のどこかで1段落付けていたかも知れないケースに、また新たな自分1人の視点では気が付かない多くの仮説の提示して頂きました。
日常のケースはこの繰り返しであると改めて感じ、引き続き今回頂いた仮説の検証をして行きたいと感じた事例検討となりました。
最後まで暖かさと熱意ある会場の雰囲気の中、締めの会長からの暖かく熱いご挨拶を、これからこの地にアローチャートの芽が息吹き、花が咲いていく様を想像しわくわくしながら聞いていました。
終了後は昨年末より自主勉強会を始められた地元室蘭市の方にもご挨拶頂き、近くに仲間が増えている事を嬉しく思い、そしてこれからも共に学びあいたいと強く感じ、皆様と再会を誓い会場を後にしました。
帰りは猛吹雪の為に通行止めで一度高速道路を降ろされ、小樽に帰還したのは深夜0時過ぎ。
翌日は仕事後に小樽での自主勉強会が控えておりますが、心地良い疲れとなった1日でした。
(和楽)