天使のささやき
食べたくない。
これ、いらない。
そうめんが食べたい。
お刺身が食べたい。
これは苦いからいらない。
美味しくない。
誰に会いたいのかな。
何を食べたいのかな。
食べ方を忘れちゃったのかな。
食べることを止めてしまったのかな。
「今」を見るのを諦めたかのような少女のような瞳には何が見えているんだろう。
過去を知り、今を知り、未来への手立てを知ることができない。
心の底に仕舞われたそれから、どうやって「過去」を知ればよいのだろう。
今を避けて見るその瞳をいくら覗き込んでも「今」が映らない。
言葉を惜しむその心に迫りたい。
過去を見ているのか。
未来を見ているのか。
未来のどの世が見えているのか。
そこには誰が見えているのか。
そこに私は映っていますか。
(投稿者@まるあ)