「やはず編集日記」〜 第6号発行を前にして

もえぎ色。
9月に発行される予定の広報誌「やはず第6号」の紙の色である。過去に緑系統の色が使われたことはない。

今回はいろいろと初めてのことに挑戦しようという気持ちがあった。やったことがないこと。思い切ったこと。
紙の色が新鮮だと思ってくれる人はいるだろうか。
手にとって、中を開きたいと感じてくれるだろうか。

今までにないグリーン系の色に期待をかける。

大事なのはコンセプト。何を伝えようとしているのか、明確なものがなければ「読みたい。」とはならないのではないか。編集部で頭をひねって考えたもののキーワードの一つに「思考の森」という言葉があった。

もえぎ色の木々の葉繁る森。もえぎ色は若い葉をイメージする明るめの緑だと思っていた。
ところが、つい最近「萌黄色」「萌葱色」と二種類の漢字があり、別の色なのだということがわかった。
若い緑と深みのある緑。もえぎ色、と一つ書くだけでまさしく森を表現できるではないか。

さて「やはず」に使われるのは、萌黄色なのか。あるいは萌葱色か? どうぞ手元に届くまでお楽しみに。

広報誌を作るとき、それぞれのページをバラバラにして、その一枚をまた半分にしたりして担当を決めることになる。いただいた原稿を紙面に載せてつなげていく。
その作業が、まるで見えない糸で綴っていくように感じる。表紙から入り、指先でページをめくるうちに気がついたら全部読めていた、という自然な流れで楽しんでいただけますように。時折思い出してまた手にとって、「確かここに書いてあったよなあ。」と探してもらったり、読むたびに感じ方が変わるのを新鮮に思ってもらえたらどんなに嬉しいことか。

ただいま「やはず第6号」熟成中です。

(投稿者@PAO)

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