『ケアマネの特定事業所加算の見直しとアローチャート』
今年の春より居宅介護支援事業所の特定事業所加算算定の条件に
《他法人が運営する居宅介護支援事業者と共同の事例検討会・研修会等の実施》が追加された。
その研修会で、『ぜひsapacを!』とお声かけいただけるようになった。
sapacとは、「アセスメントプロセス共有型事例検討会(Sharing Assessment Process by Arrow Chart 」( 略称【SAPAC】)。以下、乱暴な説明になりますが
○アローチャート、年表、ジェノグラム等を用いる
○ホワイトボードを使用する、《事例は配布せず参加者はホワイトボードを見て一緒に考える》←重要
○事例提供者は口頭で情報提供し、ファシリテータがホワイトボードに情報を追加していく、参加者からも質問をもらう、その過程を参加者が共有する
○事例の課題と今回取り上げた理由を始めに事例提供者が明らかにする、ファシリテータや参加者は《取り上げた理由》に向けて事例検討会が解決に向かうように意識する←重要
◎sapacを用いることのメリット
①事例検討で情報収集シートを配布しないので、『他法人の使用しているアセスメントシートに見慣れていなくて見辛い、事例検討会に集中できない』ということが起こらない。事前に共通の事例検討会用のシートを決めて作成する手もあるが、『手間がかかる』
②アセスメントのプロセスがホワイトボード上で見えるので、単なる事例検討会ではなく、アセスメントの勉強にもなる。
③事例提供者の困りごとに向けて事例検討会がすすむので、事例提供者に《お土産を持って帰ってもらえる》←重要
今回の特定事業所加算算定の条件追加をプラスに考えて、ぜひ事例検討会の活性化、地域のケアマネのアセスメント力の向上につながればなあと考えています。