父を偲んで

その日もいつものように雪かきをして、
こたつに入って身体を温めていたのだろう
そのまま父は心筋梗塞であっという間に逝ってしまった。
まるで私の仕事状況を把握していたようなタイミングで

生前は、母に怒られても「はい。はい。」と笑い、
母が亡くなり一年ごとに老いていく父がいた
ひとりになっても、祖父と建てた家から離れようとはせず

母が亡くなってから毎月のように実家に通い
掃除や洗濯をして好きなものを食卓に並べる
真面目で真っ直ぐに仕事に向き合っていた事を思い出す
いろんな事ができなくなり忘れていく父に
その感情をぶつけ怒っても 「はい、はい。」と笑ってた
もっとやさしくしてあげれば良かったとか
なぜその朝に電話しなかったのかとか
悔やまれることばかり

母が亡くなった時に決めていた遺影で
母の隣でほっとした笑顔の父
いつも笑顔で「大丈夫。大丈夫だー。」と言ってた 
父の言葉を思い出す

親は最後まで父親であり偉大だと気づかされ
母を亡くした時とは違う感情に包まれ
いまようやく涙があふれてくる

@マーブル

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