目先のにんじん

「目先のニンジン」

正確には「鼻先に人参」と言うらしい。

「馬の鼻先に人参をぶら下げる」、すなわち、馬の鼻面に人参をぶら下げると馬は人参に食いつこうとすることで前進するというステレオタイプなイメージを指し示した言い方。転じて、褒美をちらつかせて人を奮起させることの喩えなどにも用いられる。《実用日本語表現辞典》

小さい頃、言われたことなかっただろうか?

もしくは、自身が言ったことは?

「〇〇を頑張ったらご褒美に△△を買ってあげるよ」「〇〇頑張ったら、あとからお買い物行こう」

何かに取り組む時にゴールが見えていること、頑張った先に「その人なりの楽しみ」が待っていることで、モチベーションに繋がるのであれば、この方法は効果的であると私は思う。

子供の頃に言われた記憶は全くないが、

「ここまで頑張ったら、〇〇を買おう」

「〇日に久しぶりの友人に会うから、ここまでは仕事終わるようにしなきゃ」

私は日々、小さな人参をぶら下げては、そのために突っ走っている。そしてそのことを自覚している。

今日は息子のマラソン大会だった。

「自己ベストの〇分台でゴールしたら、焼き肉食べに行こうね」

そう言って走り出した息子は、宣言通りの走りで自己ベストをたたき出した。

「練習の時から、1位で自己ベストでゴール出来たらかっこいいだろうなぁ。自信持てるだろうなぁと思って走ってた。」

息子は言った。肯定感の獲得とか、幸福とか何か抽象的な「人参」を自分でぶら下げて走った(本当の意味でも 笑)ようである。

その人にとっての「鼻先に人参」はなんなのか。探ってみると、いろんな発見がありそうですね。

投稿者: 辛酸

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