日々是好日
利用者Aさんの自宅ガレージに、ゴルフボールがたくさん詰まった植木鉢を発見した。私は思わずたずねた。
「亡くなったご主人はゴルフをされていたのですか?」
Aさんは笑いながら答えた。「私が拾ってきた。」
そういえば近所にゴルフ練習場がある。「歩くのがつらくて。」といつも話すAさんが、ボールを拾いながら散歩する場面を想像して私も一緒に笑ってしまった。
もし、玄関先に干支の置物がいくつも並べられていたら。 もし、部屋に海外のお土産と思われる人形が飾られていたら。 私はいろいろな返事を予測して、興味を持ったことを聞いてみるだろう。 そしてその答えが、思いもよらぬものだったとき、パアッと明るく胸が高鳴るのを感じる。
それは常識だろうと言われるようなこと。10人いたら10人が納得するようなこと。世の中には、こうだったらおそらくこうなるだろうと容易に連想してしまうことがたくさんある。そして自分が生きてきた経験上、確率的に予想する未来。 ピッタリと一致すれば安心が得られる。安心したいがために思い込みでものごとを進めていないか、胸に手を当ててみることが近頃増えた。ゴルフボールがあれば、ゴルフをしている人がいるのだろうという思い込み。「大丈夫です」とか「嫌です」という相手の言葉を本心からだとそのまま受け止めてしまう思い込み。
固定観念を捨てて気持ちをフリーにし、尺度を自由自在に変化させることができれば肩の力が抜けて楽になる。意外と面と向き合って話をしているときより、なにげない世間話から相手がそのきっかけを与えてくれることが多い。
新しい気分で外に出ると、若葉がどんどん色濃くなり周りの景色に溶け込んでいっていることに気がついた。
投稿@PAO
気がつけば、学会まであとひと月半ぐらいじゃない・・・、あっ、まだ、申し込んでないやって方、まだ間に合いますよww