地域の中で【3】

「しかし、残念ながらこの地域にはありません。」

介護福祉士養成校の非常勤講師として担当している、《地域連携》という授業の時に言わねばならないセリフである。

テキストに記載してある機関であっても、この地域には存在しない機関がある。

人口や地理的な問題ふくめ、様々な要因があるのだろうが、ないものはない。

しかし、そのことが課題としてあがっているか?というと、そうでもなかったりする。

1、その必要性がない。

2、その機関のことを知らないため、必要性に気がついていない。

このあたりが理由としてあがるのだろうか…

毎年、生徒には設置されていない機関の必要性についてグループ討議してもらうわけだが、今年度は今週である。

どのようなことになるのか楽しみだ。

アローチャート学会の前身である、Arrow Chart Meeting in 横浜というのを2013年8月に開催し、このなかで、太田貞司 先生(聖隷クリストファー大学 教授)に講演していただいた。

その質疑応答で、「地域介護福祉士という視点、考え方」というお話があった。

介護福祉士の卵を教えているなかで、この地域というものをいかに考えるべきなのか、非常に大きな課題を感じている。

私の講義を受けて卒業していく介護福祉士はどのように地域へ巣立っていくのか、年度は始まったばかりであるが、授業をしながら卒業後のことを考えるのである。
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広報部@若頭


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