地域のなかで【25】
ここ最近、離島での研修会に招かれることが続いた。
同じ県内でありながら、海に隔てられ直線距離としては80km程度は離れているだろうか。
もちろん橋はかかっていないため、海路か空路で移動するしかない。
同じ県でありながら、研修参加の機会はかなり限られる。
本土の研修に参加するとなれば、最低でも1泊2日の行程であり、多くは2泊3日となる。
近年は介護支援専門員の法定研修も本土のみでの開催となっており、カリキュラムが見直された今年度からは、旅費だけでも大きな負担となるが、業務を考えるとかなりの負担となっていると思われる。
そのような環境のなか、島内で研修を開催するということは受講希望者にとっては良いチャンスである。
先日も「アローチャートでアセスメント」と題し、介護支援専門員、生活相談員、サービス提供責任者、包括職員などを対象として講義をおこなった。
介護支援専門員だけでなく、多職種の方々にアローチャートを学んでいただき共有化することで、地域のアセスメント力が向上し、ゆくゆくは地域課題の抽出へと繋げていくことが可能であろう。
離島という地域環境のなか、限られた社会資源をいかに活用するかのみならず、新たな社会資源をどう作り上げていくことができるかも課題となる。
今後も定期的に足を運び、蒔いた種が花を咲かせる様子を見ていきたいと思う。
人生40年弱の間に、一度も伺ったことがない離島地域であったが、今年になってからアローチャートがきっかけとなり既に3回。
今となっては本土に帰るフェリーに乗り、港を離れていくのが寂しく感じてしまう。
次はいつ行こうかな。
広報部@若頭