DESIGN
11月に発売がされるiPhoneⅩ(テン)。iPhone5sを世に出したあたりから開発が進んでいたようです。技術的に顔認証システムのフェイスIDなどの開発に時間がかかったと思われますが、製品のデザインも時間がかかっと思います。
デザインは人の人生をかえるといってもよい。Appleの製品はとことんデザインにはこだわっている。例えば、iPhoneやipadは画面にはボタンが1つつしか無い。Androidは3つある。一つのボタンであれば、直感的に迷いなく押すことができる。3つボタンがあれば、何をするか考えてからボタンを押すことになる。こんな簡単なことだけれど、実は奥が深い。
何気なく日頃使っている帳票。氏名や住所などの基本的な情報から、ADLやIADLなどの情報を記録する帳票。手書きでできるだけコンパクトに書くための帳票。仕事で多くの帳票を見ることがあるが、本当に使用用途にあっているのかと思うことが多々多い。問題があるなと思った帳票の一つに、平成27年に厚生労働省が提示した、「通所介護サービス計画」(案)の基本フォーマットを例に上げて説明をする。
- コンパクトに書くことができる
- A41枚で収まる
なにか問題ある?と思っていませんか?
「通所介護サービス計画書」は誰のため?という視点でこの帳票を見てみると、いろいろな問題点が浮き上がる。
サービスを受ける方の目線に立っているのか?
- 小さな文字
- フォントも詰まっていて読みづらい
- 署名欄はとても小さくて書くのが大変
どうですか?本当に誰のため?
居宅介護サービス計画書もできるだけ文字を詰め込むために、こんなことはしていませんか?
また、ソフトウェアベンダーが作ったソフトはこんな感じに印刷されていませんか?
- フォントを小さく
- 画面いっぱいに罫線を引いて
「デザイン」はとても奥が深い。
パソコンが使いづらい、タブレットが使いづらい。何故か?結論からいうと、今まで手書きでやっていて便利だったことをそのままに、Digitalでやろうとするからである。入力の画面は紙のようなデザインのままでは使いづらいにきまっている。紙にボールペンや鉛筆で書くのと、タブレットを指で操作するのとは全く違う行為だからだ。
デザインという視点を日頃の仕事や行為に当てはめると色々と矛盾が見えてくる。
人に優しいデザインを心がけたいものです。