ビリーフ③
ムスメが不憫、
片親の孫には絶対に淋しい思いなどさせない、
この子らは自分が守る!!
いつしかその決意はそのひとの原動力となった。
かくして孫は素直で優しく可愛く思い遣りのある女性に成長した。
ムスメと孫は今度こそ幸せな道を歩んで行くはずだった。
孫が選んだパートナーは
そのひとのメガネに叶わなかった。
そのひとはそのパートナーに
憎悪の対象であるあの相手を投影していた。
あの時我が子に贈った
「幸せになりんさい」が言えないそのひとは、
「絶対に幸せになんかなれん」と
そのパートナーの人格さえも否定する言葉を口にするようになる。
頑ななそのひとに、
ムスメは悩み、孫は傷ついている。
(つづく)
@くんちゃん