ショートストーリー~「昇進」~
「おめでとうございます!」
ありがとう、とは言うけれど
自分ではおめでたいかどうか分からない。
仕事に打ち込み続けていただけで、
特に意識することもなかったから…。
給料も増えるが仕事や責任も増える。
“務まるのかなぁ~?”
しばらくは仕事の夢ばかり見ていた。
ようやく新しい肩書に慣れたころ、
冠婚葬祭に出席する機会が
急に多くなったことに気付いた。
今まで、自分の責任を果たす事のみで
あまり周りのことを考えてなかったが、
実はたくさんの人に
支えられていたということを
今更ながら知るのであった。
(おしまい)
※ストーリーはフィクションです。
by Dee