ショートストーリー~「柱」~

今はもう取り壊されてしまったが
祖母の家の柱には
何本もの線が引かれていた。

それぞれ名前や日付けが
書かれており、
お盆やお正月で
孫たちが訪れた時に
身長を記したものだ。

ある高さからは
筆跡が違う。

それが
祖母のことを
小さく感じ始めていた
頃かも知れない。

(おしまい)

ACM-P

※ストーリーはフィクションです。

by Dee

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