地域のなかで【1】
今週から春の全国交通安全運動が始まった(5月11日から20日まで)。
今年度から、交通安全協会の役員を務めることになったため、初日は会員の皆さんや関係者と朝早くから国道沿いで啓発運動をした。
周りを見渡すと、協力者の専門学校の学生以外は全員が私より年上…はるかに年上、高齢者である。
駐車場を見ても、シルバーマークをつけた車が十重二十重。
高齢者の交通事故防止を掲げながら、高齢者が啓発運動…老老なんちゃらである。
なぜか?
この運動期間中は毎日、所定の場所で立哨し子どもたちの登校を見守ることになる。
時間帯としては、朝の7時から8時前まで。
そう、仕事がある人にとっては通勤時間に重なるため、非常に困難な活動といえる。
自家用車通勤が基本である当地域では、5分、10分の違いが出勤時間に大きく影響を及ぼす。
また、公共機関を使って通勤している人にとっては、便を遅らす=1時間以上の遅刻確定である。
それゆえ、活動する人たちは退職して再就職も勤め上げ、時間に余裕がある人…高齢者になってしまう。
交通安全運動の開始に先立って開催された役員会で、髪が黒いのは私だけであった(長さは私が一番短いw)。
私の世代が役員会に出てくるのはかなりイレギュラー的な状況らしい。
会議のなかで、
「わしもはぁ、体がしんどいで。」
「◯△さんは、体調を崩して辞めたらしいな。」
「いつまで老人会が出にゃイケんかい。」
などという意見が出ていた。
前述の理由が大きいため、若い世代が役員になることがないため、高齢者(…後期高齢者も多い)で構成するしかないらしい。
しかも、免許証の更新時に交通安全協会の会費を納めない人もいるため、会員も減少し活動費も少ないとか。
そのような状況であることを、初めて知った。
今まで、我が子を含め子どもたちの登校を見守っていただいているのは知っていたが、現状としてはかなり厳しくなってきている。
私が役員になったことで、「世代交代」という言葉が会議で何度も交わされた。
役員のほとんどが何期も務めている人だ(1期2年)。
地域の安全、地域の子どもたちの安全、求められることは大きい。
しかし、その安全を見守る力が弱まっていることを知らない世代は多い。
私が活動することで、何らかの変化を与えることができるかもしれない。
地域のなかで自分ができること…
これからひとつずつみていこうと思う。
広報部@若頭